(仮訳)形態および分子系統に基づくインド熱帯域産の新種Laccaria violaceotincta
Latha, KPD., Raj, KNA. & Manimohan, P. 2019. Laccaria violaceotincta: a new species from tropical India based on morphology and molecular phylogeny. Phytotaxa. Available at: https://biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.392.2.3 [Accessed February 22, 2019] 【R3-05973】2019/2/22投稿

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3行まとめ

インド、ケララ州で採集された菌を検討し、Laccaria violaceotinctaとして新種記載した。
本種は子実体が紫色を帯び、担子器が2-4胞子性で、縁シスチジアを欠き、菌糸にクランプを有することなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析で独自の系統を形成し、形態形質からLaccaria節またはAmethystinae節に属するとみられた。
India, Kerala State, Kollam District, Kulathupuzha, Sasthanada, myristica swamp

(新種)

Laccaria violaceotincta K. P. D. Latha, K. N. A. Raj & Manim.
語源…紫色を帯びた(子実体の色から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Laccaria vinaceoavellanea(カレバキツネタケ)
傘の形状が窪む
襞が直生~やや垂生
担子胞子のサイズがほぼ同一
担子胞子が球形および類球形
菌糸にクランプを有する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドではなく日本などに分布する
本種より子実体のサイズが大きい
本種と異なり子実体が帯褐ワイン色
本種と異なり傘表面が無毛ではなく中央部が糠状
本種と異なり柄が常に上下同大
本種と異なり担子器が2-4胞子性ではなく常に4胞子性
本種より担子胞子の刺が長い
本種と異なり縁シスチジアを欠く
本種と異なり傘表皮に散在する垂直な菌糸の束を有する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Laccaria yunnanensis
傘表面が無毛
傘表面に半透明条線を有する
担子胞子のサイズがほとんど類似している
担子胞子が球形~類球形
縁シスチジアを有する
菌糸にクランプを有する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドではなく中国などに分布する
本種と異なり子実体が群生する
本種より子実体のサイズが大きい
本種より傘のサイズが大きい
本種と異なり傘が肉色~帯褐色
本種より襞の幅が広い
本種と異なり襞が肉色
本種と異なり襞が上生~直生する
本種より柄のサイズが大きい
本種と異なり柄表面が無毛
本種と異なり担子器が2-4胞子性ではなく常に4胞子性
本種と異なり側シスチジアを有する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Laccaria olivaceogrisea
インドに分布する
子実体のサイズがやや類似している
子実体が微かに紫色を帯びる
傘のサイズが類似している
柄のサイズが類似している
柄頂部が先細りになる
柄基部表面に白色の菌糸体を伴う
担子胞子のサイズがほとんど類似している
担子胞子が球形
菌糸にクランプを有する
本種と異なり子実体が帯オリーブ灰色
本種と異なり傘表面が無毛ではなく微細な綿毛状~中央部が僅かに羊毛状綿毛状
本種と異なり襞が顕著な脈状
本種と異なり柄が管状
本種と異なり柄表面が顕著な繊維状~類畝状
本種と異なり担子器が2-4胞子性ではなく常に4胞子性
本種より担子胞子の刺が僅かに長い
本種と異なり縁シスチジアを欠く
本種と異なり傘表皮が斜上する菌糸を伴う平行菌糸被
本種と異なり柄表皮が平行菌糸被